ハーブの彩、第2回です。
今回もご覧いただき、ありがとうございます。
この記事を書いている現在は9月下旬に差し掛かったところです。
秋の長雨に突入して、気分も体も少しダウンしがちな季節ですよね。
そこで今回は、そんな気分をシャキッとさせる作用のある「ペパーミント」をピックアップしようと思います。
「ミント」と言われているものはすべて「ペパーミント」なの?
まずはじめに、どのハーブについても言えるのですが、一回の記事だけでハーブの多くをお伝えするのは難しい…
一つのハーブについて複数回ピックアップしてお伝えしていくことも多いと思います。
まだまだ書き始めたばかりですが、これからもご覧いただければ嬉しいです。
と、少し脱線しましたが、「ミントをピックアップ」と言ってもたくさんお伝えすることはあるので、まずはミントの栽培についてご紹介したいと思います。
一言に「ミント」と言っても、その種類は100以上もあるといわれています。
前回お話したローズマリーにも品種は100種以上とお伝えしました。
どのハーブも品種はたくさんあるんですね。
というわけで、「ミント」と言われているものはすべてペパーミントではありません。
すべてに共通することは、清涼感のあるメントールの香りです。
よく耳にする種類ですと、「ペパーミント」「スペアミント」「クールミント」など。
そのほかにもフルーツの名前のついた「アップルミント」や「パイナップルミント」「バナナミント」という種類もあるんです。
その名の通り、葉をこするとほのかにアップルやパイナップル、バナナの香りがするんですよ。
自生しているペパーミントも少なくありませんが、スペアミントやアップルミントの自生も多いようです。
ペパーミントはメディカルハーブ15種の中の1つにもなっており、芳香浴やミントティーなど活用しやすいハーブです。(ミントの活用方法は別の回に改めてゆっくり!)
ペパーミントの苗を植えてみよう
お花屋さん、ガーデンショップなどでペパーミントの苗を買うことができます。
インターネット通販でも比較的安価で苗を購入できるハーブです。
まずは以下のものをご用意ください。
1、ペパーミントの苗(一本しか出ていない株より、数本出ている株を選びましょう)
2、ハーブの土(培養土)なければ野菜の土やプランター用の培養土でも大丈夫です。
3、育てたいサイズのプランターや鉢(お勧めは5~6号鉢(直径15~18cm))
今回は初めて育てる方向けにご紹介します。
鉢の底に用意した土を半分ほど入れ、ペパーミントの苗をポットから出して根を軽くほぐしてから鉢に入れます。
鉢の上から2センチくらいをウォータースペースとして残して土を入れます。
土に埋まっている茎の根元あたりの土を軽く押して、安定させてください。
このくらい芽が出ているものを選びましょう
真ん中からやさしく外側に根をほぐしましょう
鉢の半分位まで土を入れて苗を入れましょう
植えた根元をやさしく押してあげましょう
水やりは、土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷりとあげましょう。
ミントは乾燥が苦手です。土の表面が乾いたタイミングで水やりをしてください。
ミントは生育旺盛なので、肥料はさほど気にしないでも元気に育ちます。
品種によっては肥料のあげすぎでミントの香りが薄くなってしまう可能性もあるのでご注意ください。
生育期の3月~9月の間で2,3か月に1度液体肥料「ハイグレード野菜&ハーブ」をあげる事をお勧めします。
害虫対策!
ミントにつくアブラムシ対策!虫が苦手な方も多いのではないでしょうか。
アブラムシ対策は重要ですね。まずは適用登録のある薬品をご使用ください。農薬はちょっと…という方にお勧めしたいのはお酢です。約25~50倍に薄めたお酢を霧吹きでミント全体にかけてあげましょう!1カップの水に小さじ1のお酢が目安になります。
お酢のにおいがアブラムシは苦手なようです。気になる方は植えつけ後から吹きかけても大丈夫です。
また、この作業はカビの繁殖を防ぐ効果もあるそうなので、一石二鳥ですね!
要注意!直植え!
お料理やハーブティー、デザートの飾りにも使えるミント。
色々な使い道があるので、たくさん増えたら嬉しいですよね。
しかし!本当にご注意ください!
ミントは繁殖力も生命力もとても強く、直植えすると驚くほど広がり生長します。
経験者は語ります…近くに植えたジャーマンカモミールが枯れてしまいました…
「やってしまった!」と思い、根から抜いたつもりでしたがしばらくすると新芽がにょきにょき…
しっかりとブロックなどで土の中を区切っても、思わぬところから芽が出る可能性もあります。
直植えは極力しないことをお勧めします。
ミントのように生きられたら…とつぶやく私でした。
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